トマトジュースは簡単にトマトの栄養を摂れる便利なドリンクです。家族の栄養補給のために常備している方も多いでしょう。
でも、トマトジュースは実はあまり日持ちしないことをご存知ですか?
トマトジュースの保存期間、開封したトマトジュースを日持ちさせるコツなどについて調べてみました。

トマトジュースの保存期間は?
常温で保存はできるの?
未開封のトマトジュースなら常温で保存することができます。
開封していなければ真空の状態が保たれているので腐敗の心配が少ないからです。数カ月~約1年という長期保存が可能となっています。
しかし、開封したトマトジュースは真空状態ではなくなるため、空気中の雑菌や人の手の雑菌などが付着することで、雑菌が繁殖しやすい状態になります。
開封したトマトジュースは常温保存ではなく冷蔵庫で保存するようにしましょう。
冷蔵庫で保存する場合どのぐらい保つ?
未開封のトマトジュースを冷蔵庫で保管する場合、保存期間は常温保存と同じく数カ月~約1年となります。
ところが開封した場合には保存期間が一気に短くなります。1000mlの紙容器やペットボトルに入っている大容量のトマトジュースの場合には、3日~4日が保存期間となります。
小容量の飲みきりタイプのトマトジュースの場合には開封したら、その日のうちに飲み切ってしまうのが良いでしょう。
冷凍庫で保存はできるの?どれぐらい保つ?
トマトジュースは冷凍庫保存することもできます。
しかし、トマトジュースは濃縮されているものなので、半解凍になった状態だと水っぽくなってしまうことがあります。しっかり溶けきってから飲むと良いでしょう。
製氷機にいれて凍らせて、凍ったままで食べるのもおすすめです。
トマトジュースを冷凍庫で保存する場合の明確な保存期間はありません。
他のジュースの場合には数週間が目安となっているので、トマトジュースの場合にも数週間を目安に食べきるようにしましょう。
トマトジュースを長持ちさせるコツは?
口をつけて飲まない、ストローでもNG
トマトジュースを長持ちさせるコツは、口をつけて飲まないこと、ストローで飲まないことです。
人間の口の中には数百万の細菌が存在すると言われています。その細菌がトマトジュースの容器に移ることで増殖してしまうのです。
そのため、直接口をつけたり、ストローで飲んだ場合には、その日のうちに飲み切らなければいけなくなります。
その日のうちに飲み切らない場合には、飲み切りタイプの小容量のトマトジュースであっても、コップに移すなどして飲むと良いでしょう。
余ったトマトジュースはトマトソースにすると保存が効く?
トマトジュースは開封してしまうと3~4日しか日持ちしません。そこでもっと長持ちさせるためにおすすめなのが、トマトソースにして保存する方法です
みじん切りにした玉ねぎとニンニクをオリーブオイルで炒めたら、トマトジュースを入れて煮詰めるだけで簡単トマトソースが作れます。
塩コショウとコンソメで味付けして出来上がりです。
手作りトマトジュースはどのぐらい保存が効く?日持ちさせるコツは?
容器は煮沸消毒
トマトをミキサーで撹拌するだけで美味しい手作りトマトジュースを作ることができます。
しかし、手作りトマトジュースはあまり日持ちがしません。そのまま飲む場合は良いのですが、保存する時には日持ちさせる工夫をしましょう。
まず、トマトジュースを入れておく容器は煮沸消毒したものを使います。
煮沸消毒とは沸騰したお湯の中で保存容器を5分くらい煮ることで殺菌することです。自然乾燥させてすっかり水分がなくなった容器にトマトジュースを入れて保存します。
空気に触れさせない
トマトジュースは空気に触れることで酸化が進みます。そのため、できるだけ空気に触れないように保存することが重要です。
大きな容器に入れて、何度も蓋を開け閉めすると空気に触れる時間が長くなります。小さな保存容器に小分けにしておくと良いでしょう。
空気に触れる面積を最小限になるように瓶に入れておくのがおすすめです。
冷凍する
手作りトマトジュースは冷凍することも可能です。できるだけ真空状態になるように、ジップ付保存用袋に入れておくと良いでしょう。
2週間ほど保存することができます。
煮込んで作る
ミキサーがない方におすすめなのが、トマトを煮込んでトマトジュースを作る方法です。トマトを刻んで10分ほど煮詰めたら、ザルで濾して冷やすだけの簡単レシピです。
加熱処理をすることで日持ちするようになるでしょう。
保存期間は基本2,3日
手作りトマトジュースは、ミキサーで撹拌する工程でたくさんの空気が含まれるため、酸化するのが早くなります。そのため、基本的に2、3日が保存期間になります。
さらに時間が経つにつれて美味しさも落ちてしまいますので、できるだけ早めに飲みましょう。
トマトジュース、こんな状態のものは飲んでは駄目!
トマトジュースが腐敗すると、ドロドロをした状態になり悪臭がします。
さらにカビが生える場合もあり、トマトジュースの赤い液体の中に、緑色のものが浮かんでいる状態になります。
このような状態になったトマトジュースは絶対に飲まないようにしましょう。
トマトジュースが飲めるか不安な場合は煮込み料理に使うといい?
トマトジュースが飲めるか不安な場合は、煮込み料理に使うのがおすすめです。生のまま飲むのは抵抗があっても、加熱処理をすれば安心して食べることができるでしょう。
トマトジュースは味が濃縮されているのでとても使いやすい食材です。鶏肉の煮込み、ハヤシライス、トマト鍋など、様々なトマト煮込み料理に使ってみてください。
しかし、明らかに賞味期限を過ぎていたり、悪臭がするなどのトマトジュースは食べないようにしましょう。
まとめ
今回はトマトジュースの保存期間や長持ちさせるコツについてご紹介してきました。
市販のトマトジュースは未開封であれば1年近く日持ちします。ところが開封してしまうと3、4日しか日持ちしません。
さらに手作りのトマトジュースの場合には2、3日しかもちません。すぐに飲めない場合には日持ちさせる工夫をしながら最後まで美味しくいただきましょう。


