トマトジュースには優れた健康効果と美容効果があります。
老化防止効果、血液中の悪玉コレステロールの量をおさえる効果、糖尿病、動脈硬化の予防する効果、そして美肌美白効果まであるのです。
そんな効果を得るためにトマトジュースを習慣にしている方もいるでしょう。ところが、トマトジュースは飲み過ぎてしまうと体に悪い影響を与えることもあるのです。
その6つの理由についてご説明したいと思います。
トマトの栄養は凄い!8の効能が期待される理由とは?トマトジュースの飲み過ぎによる6つのリスクとは?
塩分のとり過ぎ
トマトジュース1杯分200mlには、2.4gの食塩が含まれています。1日に摂取する塩分は5~6gが目安量とされています。
トマトジュースを1杯飲んだだけで、1日分の塩分の約半分を摂ってしまうことになるのです。
トマトジュースには塩分と同時に塩分の放出を助けてくれるカリウムも含まれています。そのため、塩分を摂っても効率良く排出されるので、2.4gが毎日蓄積されてしまうわけではありません。
しかし、他の食事で塩分を摂り過ぎている傾向のある方は、トマトジュースを飲み続けることで塩分の摂りすぎになってしまう可能性があります。
トマトジュースに塩が入っている理由と健康についてまとめました腎機能が悪い人はカリウムの大量摂取は良くない
トマトジュースにカリウムが含まれています。カリウムは余分に摂取した塩分の排出を促す効果があります。
トマトジュースに含まれている食塩もこのカリウムの働きによって効率良く排出されるでしょう。
ところが、腎機能が悪い人や腎機能が低下している人がカリウムを過剰に摂ってしまうと、高カリウム血症になってしまう恐れがあります。
高カリウム血症になると、嘔吐、しびれ、不整脈などの症状が出ることがあるのです。
腎機能がもともと悪い人はトマトジュースの飲み過ぎに気を付けましょう。
カロテノイドによる皮膚の変色
トマトジュースを飲み過ぎたら、手の色が赤くなった…という経験はありませんか?
よくみかんを食べすぎると手が黄色になりますよね。トマトジュースにもこれと同じ影響が出るのです。
トマトジュースに含まれているカロテノイドは皮膚を変色させる作用があります。また便の色も赤くなっていますのです。
ビタミンAの過剰摂取
ビタミンAを摂りすぎると、肝臓に過剰に溜まってしまうことから、偽脳腫瘍、めまい、悪心、頭痛、関節の痛み、皮膚炎などの症状が出ることがあります。
ところが、トマトジュースに含まれているβカロテンは、体が必要とする分だけビタミンAに変換されています。
だからビタミンAの過剰摂取になる心配は少ないのです。
お腹の調子が悪くなる?
トマトには体を冷やす効果があります。夏の暑い時期にトマトジュースを飲むことで、暑さ対策ができるのです。
しかしこの体を冷やす効果により、お腹の調子が悪くなることもあります。
さらにトマトジュースには食物繊維が含まれているため、摂りすぎると腸内環境を乱すことにもなってしまうのです。
特にお腹の調子が良くない時には、腹痛や下痢にならないために、トマトジュースに摂取は少なめにしましょう。
シュウ酸による尿管結石などのリスクが増える
トマトジュースには「シュウ酸」という成分が含まれています。シュウ酸は過剰摂取すると非常に恐い症状が出ることがあります。
三大激痛とも言われている胆石、結石ができてしまうのです。特に非常に激しい痛みを伴うのが尿管結石とされています。
シュウ酸が入っている食品を食べると必ずしも胆石、結石ができるわけではありません。
普通の量であれば体の外に排出されるのですが、過剰に摂ってしまうと排出されずに体の中に留まってしまうのです。
これが胆石や結石の原因となってしまうので注意が必要です。
トマトジュースは1日どれぐらい飲むのがいいの?
トマトジュースの飲み過ぎによる6つのリスクについてご説明してきました。どれも避けたいものばかりです。
それでは、そのようなリスクを回避するためには、1日どれくらいのトマトジュースを飲めば良いのでしょうか。
トマトジュースの1日の適用はコップ1杯の200mlくらいとされています。コップ2杯の400mlまでなら飲み過ぎにはならないでしょう。
しかし、これ以上の量になると飲み過ぎということになります。
また、400mlのトマトジュースを飲む時には、数回に分けて飲むようにしましょう。一度に400ml飲んでしまうのはあまり良くありません。
さらに、トマトジュースは体の温度を下げる効果があります。そこでトマトジュースを飲む時にはキンキンに冷えた状態はあまり好ましくありません。すぐにお腹を壊してしまうでしょう。
トマトジュースを飲む時には冷やし過ぎずに飲むようにしましょう。
トマトジュースは朝と夜いつ飲むのがいいの?まとめ
健康効果、美容効果がたくさん詰まったトマトジュース。
そのような効果を高めるために、積極的にトマトジュースを飲んでいる方は多いでしょう。何より味が美味しいから飲んでいる方もいると思います。
しかし、トマトジュースは飲み過ぎると「塩分の摂り過ぎ」「カリウムの過剰摂取」「皮膚の変色」「ビタミンAの過剰摂取」「お腹の調子が悪くなる」「尿道結石のリスクが高まる」という6つのリスクが高まる
のです。
このことを十分に頭に入れて適量のトマトジュースを飲むようにしたいですね。1日の適量はコップ1杯~2杯とされています。ぜひ参考にしてくださいね。
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