トマトは傷みやすい為あまり日持ちしない野菜です。そこでおすすめなのが冷凍トマトです。
トマトをそのまま丸ごと冷凍するか、ざく切りにした状態で冷凍します。この冷凍トマトが色々な料理にアレンジできてとても便利なのです。
しかし、冷凍トマトは生食向きではないとされています。それはどうしてなのでしょうか?
ユミ
トマトの解凍方法は?
冷蔵庫で自然解凍
冷凍したトマトはカチカチに凍った状態です。食べる時には、解凍する必要があります。
冷蔵庫で解凍する方法と常温で解凍する方法がありますが、美味しく食べるためには冷蔵庫で自然解凍する方法です。
常温で解凍すると、解凍する課程で水分が出過ぎてしまいます。そのため味や食感が悪くなりやすいのです。
冷蔵庫で少しずつ低温解凍すると水分の流出が抑えられるので、味や食感が保たれるというメリットがあります。
常温解凍
冷蔵庫で解凍した方が、美味しさが保たれるメリットはありますが、とても時間がかかります。あまり時間がない場合は常温解凍でもOK。
また、丸ごと冷凍されているトマトの場合のおすすめの解凍方法は、凍った状態のトマトを水に入れる方法です。
ただ水に入れただけで、スルンと簡単に皮がむけるのです。湯むきをしたり、包丁で皮をむく面倒な手間が省けるのでとても便利です。
レンジでチンして解凍できる?
今すぐに冷凍トマトを使いたい時には、レンジを利用するのも良いでしょう。
解凍モードでゆっくり加熱するのがベストですが、もっと早く解凍したい場合には500Wで1分~1分30秒加熱すると半解凍状態になるでしょう。
加熱調理する場合は冷凍したまま調理していい
冷凍トマトを加熱調理に使う場合は、冷凍のまま使うこともできます。
トマトスープにしたり、炒め物に使う時には、凍ったままのトマトを鍋やフライパンに投入するだけでOK。とても便利なストック食材なのです。
冷凍のまま使う場合には、丸ごと冷凍したトマトよりもざく切りにしたトマトが便利です。ざく切りにしたトマトをジップ付保存用袋に平らに並べて冷凍保存しておきましょう。
トマトのリコピンは加熱や調理法で体内吸収率が変わるって本当?冷凍したトマトはどうやって食べる?
サラダや生食にはむいていない理由は?
冷凍トマトはそのまま生で食べることができます。しかし冷凍する課程で繊維が壊れるため、あまり食感は良くありません。生のトマトのような食感は損なわれてしまいます。
トマトジュースやシャーベットにする場合には生のまままでも美味しく食べることができますが、基本的に冷凍トマトは生食には向いていません。加熱調理することをおすすめします。
その理由は生のトマトよりも冷凍トマトの方が、美味しさがアップするからです。
実は冷凍して繊維が破壊されることで旨みがアップするというメリットがあるのです。旨み成分であるグルタミン酸が流出しやすくなるとされています。さらに味が染みやすくなるというメリットもあります。
冷凍トマトはそのまま生食やサラダにはむいていませんが、加熱調理をする場合には生のトマトよりも冷凍トマトのほうが美味しく作ることができるのです。
おすすめレシピは?
トマトパスタ
冷凍トマトの美味しさを存分に味わえるのは、やはりトマトソースのパスタです。コトコト煮込んだようなとろりとした食感とトマトのフレッシュさが絶妙な旨みになります。
作り方はとても簡単。
冷凍トマトは冷蔵庫解凍、常温解凍、レンジ解凍、どれでもOK。解凍したトマトは潰しておきましょう。
フライパンでオリーブオイルとニンニクのみじん切り、玉ねぎのみじん切りを入れて炒めます。
そこへ半解凍状態になったトマトを投入し、とろみがつくまで炒めます。トマトケチャップ、塩コショウで味を整えたら完成です。
この基本のトマトソースに、きのこ、ベーコン、魚介類などお好みの具材を加えて様々なトマトパスタを楽しむこともできます。
トマト肉じゃが
定番の肉じゃがに冷凍トマトを使うことで、新しい味わいになります。
冷凍トマトは冷蔵庫解凍、常温解凍、レンジ解凍のいずれかで解凍して潰しておいてください。
普通の肉じゃがのように、フライパンにサラダ油を入れて、一口大に切ったじゃがいも、くし切りにした玉ねぎ、お好みのお肉を入れて炒めます。
そこへ水、しょうゆ、みりん、砂糖、冷凍トマトを入れます。蓋をして15分~20分煮たら出来上がりです。
凝縮されたトマトの旨みがプラスされるので、ダシを入れる必要がありません。いつもの肉じゃがに飽きた時にはぜひお試しください。
トマトそうめん
夏の定番そうめんに冷凍トマトを使うのもおすすめです。
丸ごと冷凍したトマトをすりおろします。冷凍したトマトは、大根おろしのように簡単におろすことができます。
おろしたトマトをそのままめんつゆに入れて、そうめんと一緒にいただきます。
めんつゆに氷を入れると味が薄まってしまいますが、冷凍トマトを入れると冷たくなると同時に味が濃厚になるのでとても美味しいです。
暑い夏にサッパリといただきたい1品です。
まとめ
冷凍野菜はストックしておくと非常に便利です。特にトマトは冷凍することでより旨みが凝縮されるのでおすすめ。
わざわざトマトを冷凍して料理に使うプロの料理人もいるほどです。解凍方法も、常温、冷蔵庫、電子レンジと使いやすい方法を選べます。
加熱料理ならそのまま凍ったトマトを使うことも可能なので時短レシピになります。おすすめレシピを参考に、ぜひ冷凍トマトの美味しさを味わってみてください。
トマトの保存期間は?日持ちさせるコツを徹底紹介!トマトの冷蔵保存方法は?ヘタを下向きにすると良いって本当?トマトは常温保存が可能?栄養が増えるって本当?