スイカやイチゴは果物と思われていますが、実は野菜に分類されています。逆に野菜と思われているアボガドは果物と分類されるのです。
そしてトマトもスイカやアボガドのように、野菜？果物？という論争が起きる食材なのです。
調べてみると日本と海外で大きく違うことがわかりました。
ユミ
完熟トマトの定義は実は曖昧だった！言葉にだまされないように！
日本ではトマトは野菜と考えている人が圧倒的に多い理由とは？
野菜コーナーにある
日本のスーパーでトマトを探す時に果物コーナーに行く方はいないでしょう。
トマトはどのスーパーでも野菜コーナーにあります。だから、日本では誰もが迷いなくトマトは野菜だと思っているのです。
土からできるものは野菜。木になるものは果物という分類
農林水産省では野菜と果物の分類について「はっきりした定義はありません」としています。
しかし、野菜は土からできるもの、果物は木になるものという分類はしています。だから土からできるトマトは野菜と考えるのが正しいと言えます。
ちなみに農林水産省のホームページでは、トマトは野菜として分類されていました。
トマトは果物として出す事は少なくご飯として料理して出すことが多いから
トマトが果物ではなく野菜に分類される理由は、トマトはデザートやフルーツとして出すことは少なく、ご飯として出すからです。
ご飯のおかずとして調理するものなので野菜と考えるのが妥当でしょう。
日本は税関でトマトは第7条（食用の野菜）に分類されている
日本の税関ではトマトは第7条「食用の野菜、根及び塊茎」に分類されています。
ちなみに第8条は「食用の果実及びナット、かんきつ類の果皮並びにメロンの皮」となっていますが、こちらにトマトは含まれていませんでした。
トマトは、税関の分類でもはっきり野菜とされているので、野菜であることは間違いないでしょう。
じゃあ、フルーツトマトも野菜という認識でいいの？
たびたび野菜か？果物か？で論争が巻き起こるのが「フルーツトマト」です。
トマトの一種であることから野菜と認識されるのが一般的ですが、「フルーツ」と名前についていること、メロン以上の糖度のあることなどから「フルーツトマトは果物」と考える方も多いのです。
フルーツトマトについては、日本人の間でまだまだ論争が続きそうです。
アメリカで野菜か果物かで裁判沙汰に！結果は？
なんと、アメリカではトマトは野菜か果物かで裁判沙汰になったことがあるのです。裁判が行われたのは1893年のことでした。
「そんなことでわざわざ裁判をしなくても…」と思う方は多いでしょう。しかし、これには関税の問題があったのです。
当時アメリカでは、果物の輸入には関税をかけなかったのですが、野菜には関税が課せられていました。
そのため、トマトが野菜とされるのか、果物とされるのかという問題が非常に重要なことだったのです。
輸入業者はトマトは果実であると主張したのですが「トマトは野菜」という判決が出されました。
その理由として、トマトは食事中に食べるものでデザートではないというものでした。
フランスやイギリスでは果物として扱われている？
フランスでは植物学的に果物とは実の中に種が閉じ込められているものを指すらしい
「トマトは野菜か？果物か？」という質問をフランス人にぶつけてみると果物であるという答えがかえってくるでしょう。
フランスの植物学者によると、果物とは花の後にできる植物産品で、実の中に種が閉じ込められているものを指すとのこと。
この考えに基づいて、フランスではトマトは果実として認識されているのです。
イギリスでもトマトは果物と分類されています
イギリスのオックスフォード英語辞典では「果汁が多く赤い薄い皮を備えた柔らかな果物。野菜としても生でも調理しても食べられている」と記されている
イギリスのオックスフォード英語辞典には、「トマトは果汁が多く赤い薄い皮を備えた柔らかな果物。
野菜としても生で調理しても食べられる」と記されているのです。科学的に見れば、トマトは明確に果物だとしていました。
トマト単体だと果物。調理されたトマトは野菜という認識？
フランスはイギリスでは、植物学的、科学的にはトマトは果物としています。
しかし、フランスでは、トマトは調理の面では塩を使った料理で食べられるため野菜と分類しているのです。
フランスでも「野菜としても生で調理して食べられる」としているように、調理されたトマトは野菜という認識が強いのでしょう。
単体だと果物でも、調理されると野菜扱いになるという少し複雑な考え方ですね。
台湾男性と結婚した福原愛さんが文化の違いについて話している
台湾男性と結婚した福原愛さんが、ツイッター上で「私はプチトマトは野菜だと思うけど、旦那さんは果物だと言い切ります」という発言をして話題となりました。
確かに台湾の屋台では、プチトマトはフルーツコーナーに置かれていました。
やはりトマトは国ごとに、野菜、果物という認識の違いがあるのですね。
結局トマトは果物なの？野菜なの？
それでは結局トマトは果物なのでしょうか？野菜なのでしょうか？私はトマトは野菜と認識して問題ないと思います。
確かに海外ではトマトは明らかに野菜ではなく果物であると分類されていました。
しかし日本においては、果物よりも野菜に分類すべき理由のほうが圧倒的に多いです。だから、野菜と考えるのが自然でしょう。
まとめ
今回はトマトは野菜か？果物か？問題について、日本、アメリカ、フランス、イギリス、台湾では認識の違いがあることをご説明してきました。
日本ではご飯として食べられている食材なので、果物だと言われると違和感があります。
農林水産省、税関で野菜と分類していること、スーパーの野菜コーナーにあることから、野菜と考えるのが正しいでしょう。
トマトは糖質が多いの？ダイエット向きのレシピは？
トマトに白や黒いカビが生えている場合食べても大丈夫？トマトジュースは二日酔いに効果あり？調べてみました
