トマトは和名(別名)でなんて言う?意外とたくさんあった!

トマト

洋食や和食、中華まで色々なジャンルの料理に使われるトマトは、日本の食卓に欠かせない野菜です。

トマトは日本人にとってとても馴染みのある野菜ですが、実は色々な呼び方があることをご存知でしょうか。

トマトの和名は意外とたくさんあるのです。さらに、ヨーロッパにも面白い別名があることもわかりました。

ユミ

今回はトマトの別名をご紹介していきたいと思います。
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トマトは別名がたくさんあるって本当?

赤茄子

トマトの和名として最も有名なのが「赤茄子(あかなす)」ではないでしょうか。

トマトはナス科ナス属の植物です。食用としているのは果実の部分で、緑黄色野菜の一つとして知られています。

ナス科の野菜ということで、「赤い」「茄子」という名前がついたのですね。

唐柿

トマトの古い和名として「唐柿(とうし)」があります。

トマトが日本にやってきたのは17世紀半ば頃です。この時のトマトが「唐柿」と呼ばれていました。唐から伝わった柿に似た植物ということですね。

江戸時代の儒学者貝原益軒の「大和本草」(1709年)の中で「唐柿」としてトマトが紹介されています。

蕃茄

トマトが日本に伝わった時に「蕃茄(ばんか)」とも呼ばれていました。

「蕃」は外国という意味があります。外国から伝わった茄子に似た植物ということでつけられたことが考えられます。

さらに「蕃茄」はトマとの中国語の呼び方です。中国語のトマトの漢字をそのまま使ったという説もあります。

小金瓜

トマトのマイナーな別名として「小金瓜(こがねうり)」という和名があります。

テレビで、読み方が難しい漢字として出題されることもあるほど、難易度の高いトマトの呼び方です。

トマトはナス科の植物なのですが、瓜に似ているということでつけられた名前だと考えられます。

珊瑚樹茄子

トマトのユニークな別名に「珊瑚樹茄子(さんごじゅなす)」があります。

これはレンプクソウ科の常緑高木のサンゴジュ(珊瑚樹)の赤い果実と似ていることが由来になっていると考えられます。

サンゴジュの実や茄子に似ている植物ということですね。

実は日本で食用として食べられたのは昭和から?

トマト

トマトは江戸時代に長崎に伝わったとされています。しかしすぐに食用として広まったわけではありません。

当時の日本人はトマトの青臭さに抵抗を感じたため、食べるものではなく鑑賞用として広まったのです。

そしてトマトが食用として栽培されはじめたのは明治以降のこと。

大正から昭和の頃になると、日本人の味覚に合ったトマトの品種改良が進み、生のトマトを食べる日本人も増えていきました。

さらにトマトケチャップの普及とともにトマトの人気はどんどん高まっていったのです。

トマトは外国でも別名があるって本当?

トマト

フランスでは

フランス料理に多く使われるトマトはフランスでも大人気の野菜です。

フランス語でトマトは「トマト=tomato」と呼ばれています。

しかし、フランスでは別名「ポム・ダムール=pomme d’amour」と呼ばれることがあります。これは「愛のリンゴ」という意味なのです。とてもロマンチックな別名ですね。

ドイツでは

ドイツ語でトマトは「トマーテ=tomate」と呼ばれています。

ドイツでもトマトの別名が存在します。

「パラディースアプフェル=paradeisapfel」と呼ばれることがるのですが、これは「天国のリンゴ」という意味になります。

イタリアでは

イタリア料理にも欠かせないトマト。イタリア語では「ポモドーロ=pomodoro」と呼ばれています。

そしてイタリア語のトマトの別名は「ポモドーロ=pomodoro」、意味は「黄金のリンゴ」です。

フランス、ドイツ、イタリアのトマトの別名は、全てリンゴと呼ばれています。

これには面白い理由がありました。ヨーロッパでは高価な果物や野菜のことをまとめて「リンゴ」と呼ぶ習慣があったのです。

トマトも大切な野菜として位置づけられていたことがわかります。

昔は恐ろしい異名があった?

さらにトマトには恐ろしい異名があったこともわかりましました。

トマトの発祥は南米アンデス。南米からヨーロッパに伝わったのは16世紀のことです。

その時トマトのその葉や茎が毒性のある植物ヒヨスやベラドンナなど植物と似ていたため、「悪魔の実」「狼の桃」と呼ばれて恐れられたことがあったのです。

そのためヨーロッパではしばらくの間鑑賞用として扱われていました。その後、実際に食用として好まれるようになったのは18世紀以降のことでした。

悪魔の実、狼の桃として恐れられていたトマトをどうして食べ始めたのか?という理由としては、飢餓が起こったために仕方なく食べてみたという説があります。

まとめ

普段よく食べている野菜でも全然知らない別名がある場合はあります。

トマトには「赤茄子、唐柿、蕃茄、小金瓜、珊瑚樹茄子」というたくさんの和名があることがわかりました。

さらにヨーロッパでは「愛のリンゴ、天国のリンゴ、黄金のリンゴ」という面白い別名までありました。

さらに興味深いのは「悪魔の実、狼の桃」という恐ろしい異名です。

毒性のある植物と似ていたという理由だけで非常に恐らたれていた歴史があったのです。トマトの雑学として知っておいてくださいね。

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