昔ながらのトマトは、酸味が強く独特の青臭さがありました。まさに野菜を噛みしめている感じがしたものですが、最近のトマトの味わいは違います。
特に大玉トマトではなく、中玉トマト「ミディトマト」はどんどん甘くなっていて驚きます。しかもトマト特有の皮の固さもなく本当に果物のよう。
今回ご紹介する「フルティカ」は、まさに果物のようにフルーティーなトマトとなっています。どんな魅力があるのかご紹介しましょう。
フルティカとは
どこが開発した?
「フルティカ」を開発したのは、野菜・果樹などの種苗から、園芸用品、農業資材などを幅広く扱うタキイ種苗です。
1990年以降、中玉トマトの品種が多く登場する中、「フルティカ」は2008年に品種登録されています。
名前の由来は?
「フルティカ」の特徴は糖度の高さにあります。普通の大玉トマトの糖度は4~5度ほどですが、「フルティカ」の糖度は7~8度もあります。
さらに高糖度栽培することで12度まで甘くすることも可能とされています。
まさにフルーツのようなトマトということをで、「フルティカ」という名前がつけられたのでしょう。
ミディトマトの中では人気がある?流通が多い?
「フルティカ」は寒暖の差が大きい春や秋にでも果皮が割れないという特徴があり、季節に関係なく栽培することが可能となっています。
さらにトマトの病気である葉かび病に耐病性もあることから、育てやすいとして人気があり、流通の多いミディトマトなのです。
スーパーで売られていることも多く、「フルティカ」とは意識せずに食べたことがある人もいるかもしれません。
フルティカの味や形の特徴は?
糖度は高め
特徴はとにかく甘いトマトということです。なんと糖度12度になることもあるということで驚きました。
果物の糖度と比べてみると、すいかの糖度は11度、いちごは12度~13度、なしは12度、ももは13度となっています。これらの甘い果物と同レベルの甘さのトマトなのです。
皮は薄め
ミディトマトの特徴として薄く柔らかい皮にあります。
「フルティカ」の皮もやはり薄く柔らかくサクっと噛むことができます。口に固い皮が残ることもないのでとても食べやすさがあります。
味に癖がなくて食べやすい
甘みと一緒に酸味が強いミディトマトが多いのですが、「フルティカ」はあまり味に癖がありません。
甘みは強いのですが、それほど酸味がないのでトマト嫌いな方でも抵抗なく食べることができるでしょう。トマトが苦手なお子様でも挑戦できると思います。
フルティカの旬の時期と主な産地は?
フルティカは育てやすく流通しやすいミディトマトということで、日本各地で栽培されています。家庭菜園を楽しんでいる人も増えています。
長野県、茨城県、高知県などの「フルティカ」は贈答用のトマトとし有名です。
旬の時期は6月~11月と長い期間になります。しかしハウス栽培もさかんなので、1年中食べることができるでしょう。
まとめ
スイカ以上の糖度のトマト「フルティカ」。
甘いだけでなく酸味や風味もひかえめなので、トマトが苦手な人にピッタリのスイートなトマトです。
栽培しやすい特徴を持つ品種なので、日本各地で栽培されスーパーなどに並べられているミディトマトでもあります。
スーパーでミディトマトを見つけたら、どんな品種かチェックしてみてください。とても甘い「フルティカ」かもしれません。
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