トマトと言えば夏野菜のイメージがありますが、最近は1年中美味しいトマトを食べることができます。
今回ご紹介する「りんか409」という品種のトマトは秋~冬でも美味しいトマトなのです。「りんか409」の味や形などの特徴についてご紹介したいと思います。
りんか409とは?
読み方は?
「りんか409」は「りんかよんまるきゅう」と読みます。2007年にサカタのタネが販売を開始しました。
収量、食味、耐病虫性の3要素を備えた夏秋栽培最適な画期的なトマトの品種として売り出され、その後多くの農家で栽培されるようになりました。
桃太郎とトマトのシェア争いをしている
とても可愛らしい名前の「りんか409」ですが、あまり聞いたことがないという方がほとんどだと思います。
しかし広く普及しているトマトの品種で、あの「桃太郎トマト」とシェア争いをしているほどメジャーなトマトなのです。
タキイ種苗の「桃太郎」、サカタのタネの「りんか409」というのが、日本のトマトの中心となっているとされています。
名前は知らなくても、「りんか409」を食べているかもしれませんね。
りんか409の味や形の特徴は?
「りんか409」が「桃太郎」とともに広く普及している理由は、味の美味しさにあります。
しっかりとした肉質トマトなのですが、固さを感じることがありません。
果肉とゼリー状の部分がちょうどよく合わさることで、とろっとした食感になるのです。コクがあり甘みが強くトマトの旨みが凝縮されている非常に美味しいトマトです。
昔ながらの美味しいトマとの品種に「ファーストトマト」があります。
美味しい味でありながら、日持ちが悪いことから減少してしまったのですが、「りんか409」は「ファーストトマト」のような美味しさを持ちながら、日持ちがしやすいように開発されたトマトでもあります。
大きさは「桃太郎」よりも少し小ぶりで、形は豊円形。全体的に鮮やかな赤色になるのでサラダなどの彩りにもバッチリです。
りんか409の旬の時期と主な産地は?
「りんか409」の特徴は夏から秋にかけて収穫される夏秋栽培のトマトということです。7月~10月を中心に収穫する栽培が一般的です。
また、「りんか409」は収穫時期が長いという特徴もあります。寒い地域では6月中旬から10月中旬、温かい地域では8月中旬から12月まで収穫時期が続くので、旬の時期が長いのです。
暑い夏から秋にかけての時期は、トマトの味が落ちやすいとされています。しかし、「りんか409」はトマトの旨みを持続できるというところも人気の理由となっています。
全国各地で栽培が行われている人気のトマトなのですが、北海道、青森、福島、群馬、岐阜県などで栽培が多いとされています。
まとめ
スーパーには色鮮やかで美味しそうなトマトがたくさん並んでいます。
品種まで表示されずに売られていることが多いですが、その多くが「桃太郎」と今回ご紹介した「りんか409」とされています。
しっかりとした肉質でありながら、とろけるような食感、さらにトマトの甘みと旨みが凝縮されている画期的なトマトなのです。
夏の終わりから秋頃に美味しいトマトに出会ったら「りんか409」かもしれませんね。
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