トマトを使った人気料理と言えばパスタです。でも、お店のようなトマトパスタの味がなかなか出せない…という方はいませんか?
そんな方におすすめした地中海生まれのトマトがあります。シシリアンルージュという調理・加工用のトマトです。
簡単に美味しいトマト料理ができて、さらに栄養もたっぷり詰まっています。今回はシシリアンルージュの味や特徴などをご紹介していきたいと思います。
トマトの品種一覧!様々な種類を端的に紹介します!シシリアンルージュとは?
由来は?
シシリアンルージュは、イタリア半島の南部の地中海に地理するシシリア島のパッキーノ地方で開発されたトマトです。
名前の「シシリア」はイタリア地中海の「シシリア島」からきています。
そのシシリア島で最も美しいとされたビーナスの口紅「ルージュ」のように美しいということから、シシリアンルージュという名前がつけられたとされています。
誰が開発した?
シシリアンルージュは、2005年、イタリアの育種家のマウロ氏によって開発されました。マウロ氏は天才ブリーダーとも言われている有名な方です。
シシリアンルージュ以外にもたくさんのトマトの品種を開発しており「マウロの地中海トマト」というトマトシリーズがあります。
シシリアンルージュは、あえて脇芽取りをせずに自然にまかせた育て方である「ソバージュ栽培」をすることで、手間をかけなくてもたくさん実をつけることも人気の理由です。
シシリアンルージュの味や形の特徴は?
真っ赤な色で、細長い楕円形をしています。重さは20g~30g。ミニトマトは約10g~約15gなので、ミニトマトよりも少し大きいサイズになります。
甘みと酸味のバランスがちょうど良く、濃い味が特徴です。
シシリアンルージュの特徴は、普通の大玉トマトに比べて栄養成分であるリコピンと、旨み成分であるグルタミン酸が豊富に含まれていることです。
リコピンは約8倍、グルタミン酸は約3倍も含まれていることがわかっています。
リコピンは抗酸化作用があり老化防止を期待できます。さらにがん予防や生活習慣病予防にも役立つ成分となっています。
美肌効果も期待できるので女性にも嬉しいトマトなのです。
シシリアンルージュのおすすめの食べ方は?
オリーブ油で炒めると美味しい
シシリアンルージュの特徴である豊富なグルタミン酸は、加熱することでさらに効果がアップします。
そのため、シシリアンルージュは加熱用トマトとして使われているのです。
生で食べても十分甘みを感じるトマトなのですが、せっかくシシリアンルージュを食べるのであれば加熱で食べないともったいない、というのが常識です。
実がしっかりしているので熱しても崩れにくいこと、加熱しても水分が出過ぎることがないことも、加熱料理に使いやすいメリットとなっています。
コトコト煮込むトマト料理ではなく、炒め料理やグリル料理に適しているのです。
そして、シシリアンルージュはオリーブ油を果肉に取り込む性質があるため、オリーブ油で炒めると美味しく仕上げることができるのでしょう。
また、塩を加えることでグルタミン酸の旨みがアップする効果もあります。
輪切りにしたシシリアンルージュに塩をふり、さっとオリーブオイルで炒めただけでも十分美味しいトマト料理ができるのです。
なかなかお店のようなトマトパスタの味が出せないという方も、シシリアンルージュとオリーブオイルを合わせることで、プロの味が出せるかもしれません。
まとめ
今回は本場イタリアのシシリア島からやってきたトマト、シシリアンルージュについてご紹介してきました。
トマトと言えば生でカプレーゼにしたりサラダにするのが定番ですが、パスタやリゾットやピザなど加熱料理も絶品です。
シシリアンルージュは、家庭でトマトの加熱料理を作る時に使いたいトマトということがわかりました。
シンプルな料理でシシリアンルージュの旨みをたっぷり楽しみたいですね。
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