昔ながらのトマト!ファーストトマトの魅力とは?

ファーストトマト

「ファーストトマト」という品種のトマトをご存知でしょうか?

ご年配の方ならよく知っている懐かしいトマトかもしれません。「ファーストトマト」は今から30年前ほどには日本で最も主流なトマトだったのです。

そして今、またこの昔ながらのトマトの魅力に注目が集まっています。今回は「ファーストトマト」の魅力に迫ってみたいと思います。

ファーストトマトとは

名前の由来は?

「ファーストトマト」の名前の由来についてご存知の方は少ないと思います。

実はこのトマトの品種育成に携わった方が、野球のファーストのポジションを守っていたことから名前がつけられたというのです。

トマトと野球という全く関係のないものがミックスされた名前だったとは驚きました。

日本で以前はトマトと言えばこの品種だった

今では聞いたことがない人のほうが多い「ファーストトマト」ですが、以前はトマトと言えば「ファーストトマト」でした。昭和の時代に一世を風靡したトマトなのです。

しかし、1985年に「桃太郎」という品種のトマトが販売されるようになったことで、ファーストトマトは一気に人気がなくなり、「桃太郎」が主流トマトの地位を確立したのです。

ファストトマト→桃太郎トマトに生産が以降した理由は?

どうして大人気だった「ファーストトマト」から「桃太郎」に人気が移行してしまったのでしょうか。

その理由は、日持ちの良し悪しにありました。とても美味しい「ファーストトマト」なのですが、日持ちがしないため味が落ちやすく、栽培もしにくいというデメリットがありました。

一方「桃太郎」は日持ちしやすく、大量に栽培しやすいというメリットがあったのです。そのため、昭和後期には作りやすくて輸送しやすい「桃太郎」が主流トマトとなっていきました。

ファーストトマトの味や形の特徴は?

トマト

昔ながらの美味しいトマトということで最近見直されている

日持ちがしない、栽培がしにくいなどの理由から、減少してしまった「ファーストトマト」ですが、最近になり昔ながらの美味しいトマトということで見直されるようになっているのです。

「ファーストトマト」はおしりが尖っているところが特徴です。サイズは大きめで果肉がしっかりしています。

また、ゼリーの部分が少ないことも大きな特徴です。これにより水っぽくなることがないので、サンドイッチの具に最適というメリットがあります。

酸味が少なく、甘みが強い味わいです。この味わいこそ美味しいトマトの味だということで、人気が集まっています。

ファーストトマトの旬の時期やどこの県で多く生産しているの?

トマト

「ファーストトマト」の旬の時期は2月~5月頃です。夏野菜のイメージが強いトマトです春に食べごろを迎えるのが特徴となっています。

「ファーストトマト」の生産地は愛知県の豊橋市です。もともと愛知県で生まれたトマトということで「あいち伝統野菜」とされています。

最近では豊橋市で栽培している農家は少なくなり、お隣の田原市での栽培がさかんになっています。

まとめ

最近はたくさんの品種のトマトがスーパーに並んでいますが、昭和中期には「ファーストトマト」という品種が主流でした。

お尻が尖っていて大きなサイズが特徴です。最近になり、この昔ながらのトマトへの注目が集まっています。

もしスーパーなどでお尻が尖ったトマトを見つけることがありましたら、ぜひ手に取ってみてくださいね。

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