酸味がなく甘みが強く、そして食べやすいミディトマト。ちょうど良い大きさなので料理に使いやすいという魅力もあります。
そんなミディトマトが出てきたのはまだまだ最近のこと。今回ご紹介する「華小町」は、元祖ミディトマトの進化系とも言えるミディトマトです。
その魅力について詳しくご紹介していきたいと思います。
華小町とは?
どこが開発?
「華小町」とはミディアムサイズのミディトマトです。
開発したのは、福井県にある種苗メーカー「福井シ―ド株式会社」です。
野菜の品種改良などを行い、種苗の開発している会社なのですが、特に全国のどこにも負けない「おいしいトマト」の開発に力を入れています。
越のルビーを改良したトマト
「華小町」は、福井シ―ド株式会社が開発した「越のルビー」というミディトマトを改良して作られたトマトです。
最近増えてきているミディトマト。少し前までは大玉トマトとミニトマトが主流でしたが、育てやすさや食べやすさから定番トマトとして浸透してきています。
大玉トマトとミニトマトの旨みをミックスさせたトマトとして人気を集めるようになったのです。
「越のルビー」は、なんと日本で最初に生まれたミディトマトです。薄い果皮で食べやすく甘みと旨みがあります。
越のルビーが減少した理由と改善したところ
元祖ミディトマトとして人気を集める「越のルビー」でしたが、ウィルスに抵抗がないために種子栽培ではなくウィルスフリーの栄養繁殖栽培をする必要があります。
挿し木で増やしていく栽培方法です。そのため、全国で栽培することはできませんでした。
「華小町」は種子栽培が可能となったことで、全国の農家で広く栽培されるようになったのです。
華小町の味や形の特徴は?
「華小町」は可愛い形が印象的なミディトマトです。鮮やかな赤色の美しさで料理がとても華やかになるでしょう。
「越のルビー」の美味しさを受け継ぎ、甘みと旨みが凝縮された味わいになっています。また皮が薄いので口の中に皮が残ることがないという魅力もあるのです。
一度食べたら忘れられないほど甘くておいしい上品なスイーツのようなトマトと言われています。
冷やすと甘みがアップするとされており、冷やしてフルーツのように食べるのもおすすめです。
華小町の旬の時期と主な産地は?
「華小町」は種子栽培が可能になったことで、日本各地で栽培することが可能となりました。
開発した種苗メーカーのある福井県をはじめ、千葉県、山梨県、茨城県など全国各地で栽培されているトマトです。
年間を通して安定して栽培することができる育てやすいトマトとされています。
旬の時期は7月上旬頃~10月下旬頃です。
まとめ
コロンとした形が可愛いミディトマト。最近はスーパーで大玉トマト、ミニトマトと並んで人気を集めるトマトとなりました。
このミディトマトが出回るようになってきたのは、1990年代後半ごろ。その第一号とされるのが、福井シ―ド株式会社の開発した「越のルビー」というミディトマトでした。
そしてその改良版として開発されたミディトマトが、今回ご紹介した「華小町」なのです。
ミディトマトならではの甘みと旨み、そして柔らかく食べやすいという魅力たっぷりのトマトであることがわかりました。
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