幻のトマトとして珍重されているトマトがあることをご存知でしょうか。ちょっと変わった形と甘さが特徴的な「ルネッサンス」という名前のトマトです。
贅沢なフルーツトマトとしても有名な品種なのですが、一体どんな特徴のあるトマトなのでしょうか。
味や形、栽培方法などについてご説明していきたいと思います。
ルネッサンストマトとは?
どこが開発している
「ルネッサンス」は種苗、農業資材などを総合的に扱っているサカタのタネが開発したトマトの品種です。
サカタのタネでは現在取り扱っているだけでも約30種類もの品種のオリジナルトマトがあります。甘くて美味しい日本人好みのトマトを追求しているのです。
幻のトマトと呼ばれている理由は?
「ルネッサンス」は栽培の大変さから、幻のトマトと呼ばれている贅沢なトマトです。
百貨店などで販売されているトマトケチャップなどに「ルネッサンス」が使用されていることがありました。
「あの幻のトマトで作られたトマトケチャップ」などと紹介されることが多いため、幻のトマトとして知られるようになりました。
ルネッサンストマトの味や形の特徴は?
ルネッサンスだから甘いではなく育て方によって糖度が変わる
「ルネッサンス」は糖度が高いトマトで、フルーツトマト言われることがあります。
フルーツトマト=トマトの品種の一つと思われがちですが、実は糖度を高めるための栽培方法で作られ、糖度8度以上となったトマトがフルーツトマトと名付けられるのです。
水分調節をして、トマトの中の水分量をコントロールすることで、糖度8度以上の高糖度にしていくのです。
「ルネッサンス」も糖度を高めるための栽培をすることでフルートマトにすることができる品種となっています。
お尻がとんがっている形?
お尻がとんがっているユニークな形をしているところが、「ルネッサンス」の特徴です。
まん丸いとトマトが多い中に、ツンととんがっているトマトを見つけたら「ルネッサンス」かもしれません。
皮は柔らかい
皮はやわらかくので、皮が口に残ることがなくとても柔らかいです。実のほうは、ややしっかりしていて、ゼリー状の部分が少ないのが特徴です。
切っても水分が出にくいのでサンドイッチの具やサラダに使いやすいトマトとなっています。
ルネッサンスの旬の時期と主な産地は?
「ルネッサンス」の旬の時期は6月~11月となっています。
日本各地の農家で栽培されているのですが、特に有名な産地は高知県です。高知県室戸市の名産の「幻のトマト」とメディアで紹介されて人気急上昇となりました。
「ルネッサンス」の特徴は栽培方法によって甘くすることも、酸っぱめにすることもできることです。
糖度を高めるために水分を抑えてフルーツトマトに仕上げる農家が多いのですが、このような栽培方法はトマトにストレスがかかってしまうと考える農家もあります。
無理に甘くするのではなく、自然のままの酸っぱめの「ルネッサンス」を作っているこだわりの農家もありました。
まとめ
幻のトマトと呼ばれる贅沢トマトの「ルネッサンス」。栽培の大変さから「幻」とまで言われるようになったのです。
非常に甘く美味しいトマトなのですが、興味深いところは、甘さを高めための栽培方法で育てる農家もあれば、敢えて自然のままの栽培をすることで酸っぱめのトマトに仕上げる農家もあるところでした。
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