トマト缶はこの品種?サンマルツァーノの味などの特徴は?

生で食べるトマトは爽やかで美味しいですが、加熱したトマトソースも美味しいですよね。トマトソースを作る時には、生のトマトではなくトマト缶を利用する方は多いでしょう。トマト缶を使うと普通のトマトにはない濃厚さを出すことができます。
実はこのトマト缶に使われているトマトは一般的なトマトとは違うのです。
今回はトマト缶に使われる品種であるサンマルツァーノをご紹介したいと思います。
 

サンマルツァーノとは

水煮缶はこの品種が多い?

トマトの水煮缶に使われているトマトはイタリアントマトです。

日本のスーパーで売られている生のトマトのほとんどは桃太郎という品種ですが、このような日本のトマトが水煮缶に使われることはありません。

水煮缶に使われるイタリアントマトの中で、代表的な品種がサンマルツァーノとなっています。

その理由は、サンマルツァーノは加熱料理に向いているトマトだからです。

サンマルツァーノはゼリー状の部分が少なく果実が固くしっかりしています。これに火を通すことで硬い果実がとろりと柔らかくなり濃厚なトマトソースになるのです。

さらに、サンマルツァーノは加熱することで甘みと旨みがアップするという魅力もあります。

一方、桃太郎などの日本のトマトはゼリー状の部分が多くて実も柔らかいです。生で食べる時には柔らかくてジューシーでとても美味しいのですが、加熱すると水分が出てサラサラになってしまい、味も薄まってしまいます。

このような理由から、サンマルツァーノは水煮缶に使われる定番トマトとなっているのです。

 

サンマルツァーノの味などの特徴は?

形が独特

水煮缶のトマトは丸いトマトではありません。細長い形をしていますよね。この長細い形がサンマルツァーノの特徴です。

大きさは大玉トマトの半分くらいになります。トマトというよりも、大きな唐辛子やニンジンのようなイメージもあります。

色は鮮やかな赤色でツヤがあります。

サンマルツァーノは加熱すると甘みと旨みが出てきてとても美味しいのが最大の特徴です。果実に甘みが凝縮されていて、種に酸味があると言われています。

水煮のホールトマトを調理に使う時には、手でギュッと潰してから煮込むと良いと言われています。これは、果実と種をなじませることで旨みを引き出しやすくするためなのです。

 

サンマルツァーノのおすすめの食べ方は?

point

生で食べると独特?

サンマルツァーノは加熱用トマトとされていますが、生で食べることはできるのでしょうか。

生で食べることは可能なのですが、実はあまり美味しくありません。

まず味ですが、甘みが弱くトマト独特の旨みもありません。

さらに食感も良くないのです。果肉はザラっとしているような粉っぽさがある独特の食感です。熟しすぎたスイカの食感に似ているという感想もありました。

サンマルツァーノは家庭菜園用に種の販売がされているので、自分で作っている方も多いです。でも、せっかく収穫したサンマルツァーノを食べる時には、生ではなく加熱料理にして美味しさを楽しむようにしてください。

グリルで焼いたり、フライパンでソテーするトマト料理もありますが、サンマルツァーノはトマトソースにするのが一番おすすめです。

普通のトマトには出せない濃厚さ、粘り気を出せるでしょう。
作り方はとても簡単です。

フライパンにオイルを入れて、玉ねぎのみじん切りを炒めます。そこへ湯向きして刻んだサンマルツァーノを加えたら、トマトの形がなくなるまでコトコト煮込むだけです。塩、コショウ、お好みのハーブなどで味を調えて仕上げましょう。

パスタはもちろん、お肉料理のソースやピザ、グラタンなど様々な料理に使うことができて便利です。

 

あらすじ

今回は、水煮缶のトマトとして有名な細長いトマト、サンマルツァーノについてご紹介してきました。水煮缶のトマトとして使われているのには理由がありました。加熱することで甘みや旨みがアップすること、果実が固いので濃厚なトマトソースになるという特徴があるからなのです。しかし、生で食べると独特の食感と甘みもないので美味しくありません。生のサンマルツァーノが手に入った場合には、加熱して美味しく食べてくださいね。

 

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