トマトの魅力は色々な料理に使えるところです。そのまま切っただけでも1品料理になります。さらにフライパンでサッと焼いたり、時間をかけてコトコト煮込み料理を作るなど、加熱料理もおすすめです。
そこで今回は、加熱するとさらに美味しくなるというトマト、イタリアンレッドペアーのご紹介をしていきたいと思います。
イタリアンレッドペアーとは
イタリアンレッドペアーは、北イタリアで古くから栽培されてきたトマトの品種です。「ペアー」とは洋ナシを意味します。
イタリアンレッドペアーはもちろん洋ナシではなくトマトの品種なのですが、見た目が洋ナシに似ているのが特徴なのです。
洋ナシを彷彿させるようなゴロンとした形をしていて、大きさも220g~230g前後くらいの大玉トマトです。本当に洋ナシのような外見で存在感があります。
洋ナシと違うところは、表面にいくつものくびれがあるところです。ゴツゴツしたかぼちゃのようなイメージです。
また色も洋ナシとは違います。緑色ではなく、鮮やかな赤色をしていて皮がぴんとしてハリがあるところは、一般的な大玉トマトと同じです。
イタリアでは古くから親しまれてきたメジャーなトマトですが、日本で入手するのは難しいです。通販や直売所で売っていることもありますが、とても稀なことです。
確実にイタリアンレッドペアーを食べられる方法としては、自分で育てることです。イタリアFRANCH社から直輸入している種が楽天などの通販で販売されています。1袋500円ほどで購入することができます。
栽培方法は普通の大玉トマトと同じです。1つの房に5、6個の実がなるのでたくさん収穫することができる楽しさがあります。
実も割れにくいので家庭菜園初心者の方でもチャレンジすることができるでしょう。
イタリアンレッドペアーの味などの特徴は?
ユニークな見た目のイタリアンレッドペアーですが、味はとても美味しいです。
酸味と甘みがほどよくありコクのある濃厚な味をしています。香りもしっかり感じるでしょう。
スイートトマト系の甘みに物足りなさがある方には、食べ応えのあるトマトだと思います。
ゼリー状の部分が少なく、果肉は厚めなので、輪切りにしても水っぽくなることがありません。皮も固めなので、全体的に固いトマトという印象を受けます。
イタリアンレッドペアーのおすすめの食べ方は?
イタリアンレッドペアーの特徴は実が固くゼリー状の部分が少ないところです。普通のトマトよりも水分が少ないので、これを生かした食べ方がおすすめです。
定番なのは、輪切りにしてサンドイッチに挟む食べ方。水分が出にくいのでパンがべチャッとしてしまうことがありません。
イタリアンレッドペアーは甘みが少なく、酸味や苦味を感じます。「生で食べるのはちょっと…」という方は加熱料理がおすすめです。
イタリアンレッドペアーは加熱することで甘みが増して美味しくなるとされています。
サッと焼くなら輪切りにしてバターかオリーブオイルで焼くのがおすすめです。塩とこしょうで味付けするだけで食べ応えのある野菜ソテーになります。
また、時間かけて煮込み料理にするのもおすすめです。
トマトと玉ねぎを炒めてから煮込みトマトソースを作ったり、鶏肉や豚肉と一緒にトマト煮込みにするのも美味しいでしょう。玉ねぎを加えると甘みが増すのでおすすめです。
まとめ
今回はイタリアで親しまれてきたというユニークなトマト、イタリアンレッドペアーについてご紹介してきました。
洋ナシに似ている形で、とても大きなトマトです。甘さと酸味はほどほどですが、全体的に濃い味をしています。水分量が少ないのでサンドイッチの具材として最適。
さらに過熱すると甘みが増して濃厚な味わいになるので、フライパンで焼いたり、鍋でコトコト煮込んだトマト煮込み料理もおすすめです。