トマトはイタリア料理に欠かせない食材です。本場イタリアで使われているトマトは、日本のトマトとは少し違っているのをご存知でしょうか。最近は日本でもそんなイタリアントマトを楽しむ方が増えています。
今回ご紹介するフィオレンティーノというイタリアのトマトは形が面白いユニークなトマトとなっています。味や特徴、食べ方などをご紹介していきたいと思います。
フィオレンティーノとは
フィオレンティーノとは、イタリアのトスカーナ州フィレンツェ地方で栽培されているトマトの品種です。古くから親しまれてきた伝統的なトマトであり、日本でも人気が高いイタリアントマトの一つです。
生のフィオレンティーノは、ごくまれに直売所などで販売されていることもありますが、基本的に購入することは難しいです。家庭菜園で作って食べている方がほとんどでしょう。種は通販なので比較的簡単に手に入れることができます。
輸入種子は上手く育つのが心配…という方もいるかもしれませんが、この品種は発芽率が良く、病気にもなりにくいので普通の大玉トマトと同じように育てることができるでしょう。
フィオレンティーノの味などの特徴は?
形が面白い
イタリアのトマトであるフィオーレーノですが、日本でも根強い人気があります。その理由は、形の面白さにあります。
イレギュラーシェイプというモコモコ、ムクムクとしたユニークな形をしているのです。丸ごとの姿も面白いのですが、美しいのはカットした時の断面です。
たくさんのゼリー状の部分があり、お花のような形をしている様子はとても芸術的です。
この断面が菊の花びらに見えることから、日本では菊形トマトと呼ばれてきました。
さらにフィオレンティーノの魅力は情熱的な赤色にもあります。とても濃い赤色が目を引きます。大きさは150g~200gほどで中玉トマトくらいのサイズ。育て方によって大きさは変わるようです。
皮は固く口に残りやすいのですが、形が複雑なので湯向きするのは難しいです。薄くカットしたり、食べやすく大きさに切ると良いでしょう。実はしっかりしているので、崩れにくいです。
酸味も甘みもとても強く、甘酸っぱいトマト味わいが凝縮されています。爽やかな香りも強いので生で食べたいトマトです。
フィオレンティーノのおすすめの食べ方は?
生で食べるのがおすすめですが、加熱して食べても美味しいトマトです。
生で食べる時には、薄くスライスして菊の花びらのような断面を生かした盛り付けをするのがポイントです。
冷製パスタなどにトッピングする時にも、モコモコの形を残してカットすると良いでしょう。モッツァレラチーズとカプレーゼにしてもとてもユニークな盛付になるのでおすすめです。
爽やかでフレッシュな味わいが美味しいフィオレンティーノですが、加熱しても美味しいです。フィオレンティーノの美味しさを味わうためには、シンプルにトマトソースにしてみてください。
爽やかな酸味があるので、濃厚でトロリとしたトマトソースというよりは爽やでサラサラした軽いトマトソースに仕上がるでしょう。
パスタやピザソースなどアレンジ自在の万能ソースになります。
またフライパンで軽くソテーするのもおすすめ。実がしっかり硬いので加熱しても崩れにくくきれいに仕上げることができるでしょう。
まとめ
日本のトマトはつるんとしたきれいな円形が多いですが、イタリアのトマトはゴツゴツした面白い形のものが多いです。
その中でも、菊形トマトと呼ばれ日本でも人気があるのが、今回ご紹介してきたフィオレンティーノです。
酸味と甘みが強くとても爽やかな味わいも魅力です。そのまま生で食べて可愛い形を楽しむのもおすすめですが、フレッシュなトマトソースにするのもおすすめです。